群馬県指定天然記念物に |
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(上記告示の4に関わる規定)
3 天然記念物
次に掲げる動植物及び地質鉱物のうち学術上貴重で、群馬県の自然を記念するもの
(1) 動物
イ 特有の産ではないが、日本著名の動物としてその保存を必要とするもの及びその棲息地
ウ 自然環境における特有の動物又は動物群聚
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○群馬県のヒメギフチョウの生息状況の変遷 | ||
1940年、田中恒司氏が勢多郡敷島村見間入(現・渋川市赤城町)で
、ヒメギフチョウ |
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ついで、赤城村深山(現・渋川市赤城町)の生息地が明らかになったが、確認時期、 |
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赤城山の外輪山の内側 、大沼付近でも確認されている。(1952年の採集標本あり) | ||
深山は、1955年頃からの昆虫採集ブームとも相まって、採集者でいっぱいになり、 |
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その後も鈴ヶ岳、鍋割山などで、散発的に見られることがあったが、ごくまれな記録 |
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その後、15年間ほどは、赤城のヒメギフチョウは話題にのぼらなくなったが、生息地 |
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1965年春、沼田市横塚町愛宕山で県立沼田高校生物部の生徒がヒメギフチョウの |
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1968年、子持山山頂で風に吹き上げられた固体が採集される。以後、若干数が毎年 |
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利根郡昭和村長者久保にもかつて生息していたという。十二ヵ岳に県立利根農林高 |
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長野県
境、神津牧場附近。僅かながら確認されるが、長野県佐久地方のタイプであ |
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1981年の春、大橋健司氏によって、鈴ヶ岳西面の生息地が確認されたが、保護とい |
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1983年ころ、林道が生息地まで開通し、新たな確認者が増えてきて、全国的に知れ |
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1984年までは採集者も少なく、個体数も非常に多かったが、1985年の発生期には、 |
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1985年4月30日、乱獲の状況が県(教育委員会文化財保護課)にも情報として流れ、 |
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1986年3月、群馬県教育委員会は文化財保護審議委員会にかけ、急遽、県天然記 |
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1988年、発生期に確認できた固体は全部で、8♂1♀というまことに淋しい結果で |
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参考文献:日本産蝶類の衰亡と保護(日本鱗翅学会編) 「群馬県赤城山付近におけるヒメギフチョウの衰亡」 布施英明・文より |